夢見 油彦 の「ニッキはシナモン」

わざ

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モノとモノを繋ぐ方法はいろいろありますよね。
それこそモノにもよりますが…。

そこで今回ご紹介するのは数年前に私がデザインした屏風です。
屏風といえば開けて立てるだけで間仕切りや目隠し、空間演出が
圧迫感無く出来てしまう優れ物。

これの何処が「繋ぐ」と関係が?とお思いでしょうが
ご覧の通りこの屏風は2枚の板(厳密には中は半空洞)が繋がって出来ています。

裏表どちらにも折り曲げられ軽量で強靱な構造を、
紙と木だけで実現するための要が紙丁番(かみちょうばん)です。
複数枚重ねられた和紙に左右から切り込みを入れて作られる
丁番は通常表には出さず下張りの中に隠してしまうので
皆さん目に触れることは普通ありません。

ですがその優れた部分を皆さんにも知って欲しいと思い
通常隠してしまう紙丁番を表に出して、デザインし視覚化
したものがこの屏風です。

左のものは英語のI'm hinge(私は丁番です)の文字そのものが
丁番として左右を繋いでいます。
そして右のものは大きな矢印が丁番でお互いに
繋がっているところを指し示している構図になってます。

こういった技術(わざ)はこれからも大切に伝承発展させて
いくべき私達の財産だと思います。

制作して頂いた表具師で伝統工芸士の井上利彦氏の技があってこその
素晴らしい仕上りに、京都府より賞を頂き嬉しい結果になりました。

皆さんも周りにある伝統工芸品の中に隠された「わざ」を探
してみるのはいかがでしょう。
きっと驚く発見がたくさんあると思いますよ。





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こちらはその後にお遊びで作って頂いたミニ屏風。
自分の好きなCDをはめ込んでディスプレー出来るようになってます。
もちろん紙丁番の部分もCDの文字になっとります(笑)
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